今読んでる本

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

川上未映子の本は文庫では地元の本屋では買えなかったので、一昨日に紀伊国屋書店で買った。
最近、私は活字離れが著しく、自分の文体のしまりのなさを痛感しているわけで。本をよく読んでいる人の文体のそれとは全く趣が異なり、ブログ文章を読み比べては、焦りを感じていた。
しかしその「読む気力が無い日々」では、どうすることも出来なかった。
今日、久しぶりにたくさんの時間を電車に揺られていたので、読み始めた文庫本。電車の中の読書が一番好きだと思う。図書館で読む本も好きだ。図書館行きたいな。
川上未映子の文体は独特で、読んでいると方言をすごく大切にしたくなる。読み進めるだけで、話しかけられているような感覚になるので、思いを綴るエッセイにはうってつけの書き方をする人だ。まるで女子の他愛無い会話をしているみたいだな、と思い込む場面もあるけれど、明らかに素人とは目のつけどころの違うエッセイもあるので、飽きなく読み続けられる。読み終わるのが勿体なくてちびちび読んでいる。
こういう出会いがあるだけで、日々の生活が潤う。文学・文芸っていい。