宇多田ヒカル WILD LIFE 横浜アリーナ

今更感想を書くのかよ!もう一週間経ってるぞ!という突っ込みはなしで(笑)。

セットリストはこんな感じ。
01. Goodbye Happiness
02. traveling
03. テイク 5
04. Prisoner Of Love
05. COLORS
06. Letters
07. Hymne a l’amour 〜愛のアンセム〜
08. SAKURAドロップス
09. Passion
10. BLUE
11. Show Me Love (Not A Dream)
12. Stay Gold
13. ぼくはくま
14. Automatic
15. First Love
16. Flavor Of Life -Ballad Version-
17. Beautiful World
18. 光
19. 虹色バス
EN01. Across The Universe
EN02. Can't Wait ’Til Christmas
EN03. time will tell

アルバムの中の曲も歌われて、改めて聴くとやっぱいい歌ばかりだなぁと思います。ファンだから「人間活動宣言」に関してもヒッキーなりに考えるとこあるんだろうし、ヒッキーらしいよと思うのですが、世間はそうは言ってくれないみたいですね。
ビックコミックスピリッツ今週号の『きまぐれコンセプト』にイラっときたけど、世の中の風潮ってそんな感じなのかな。
でも私は宇多田ヒカル肯定派。

宇多田ヒカルはちょうど私が持病を患ったときにデビューしたアーティスト。この12年間、彼女の歌に励まされながら過ごしてきました。
今回のライブで人生二度目となる生の歌声を聴いてる時に『Letters』という曲で号泣してしまいました。発表されたときはNTT docomoのCMソングくらいの認識だったけど、この歳になって身に滲みて歌詞の意味を受け取った気がします。
「花に名前を 星に祈りを 私にあなたを」
という歌詞の部分、花に名前があるように、星に祈りがこめられるように当たり前のようにいたあなたのことを思う歌なのですが、もうすでにあなたはいなくなっているという意味合い(と私は解釈している。元はヒッキーにとってあなたとは両親のことらしいですが)の歌で、私も現在に至るまでに大切な人がいなくなったことを経験していて気持ちがリンクしました。でも
「君がいなくても太陽がのぼると、新しい一日のはじまり」
「今日選んだあみだくじの線が何処へ続くかはわからないけど怠け者な私が毎日をただ送る理由」
という歌詞が冒頭にあって、その歌詞を考えると「いなくなったあなた」がいない後も毎日を送っている「私」の姿が見えて、そのときに私は
(そうか、大切な人をなくした後でも、生きていくのだな、そういうことを誰しも経験して生きているんだよね。)と思い返すことが出来ました。別離は悲しい。でも毎日は続いて行く。これからまた大切な人に出会えるといいなと思って涙しました。

よくめそめそと泣くのだけど、涙は簡単デトックス。
自分のことを思い出して泣いたり、辛い現実に泣いたり、嬉しくて泣いたり。泣くことで自分を浄化出来るなら、泣いてもいいじゃんと思います。
ヒッキーの活動休止は悲しいけど、いずれおばちゃんになって戻ってきたときに私はどんなおばちゃんでいるのだろうと思います。