デューデイト シネリーブル博多駅

土曜日のリハビリがなくなったので、前日の金曜日に博多まで出ました。駅ビルも完成し、隣のバスターミナルも変化を遂げる中、3/3にようやく全貌が明らかとなる博多駅。今はミステリアスな感じ。
そんな中、シネリーブル博多駅は変わらぬ姿である!(ポイントカードなくなったけどね…)

映画はアメリカのコメディ。
妻の出産(DUE DATE)が五日後に迫る建築士の男が、仕事の帰りにひょんなトラブルからアトランタからロサンゼルスに向かう飛行機に乗れなくなり、荷物は登場拒否された飛行機の中にあるという(身分証も!!)最悪の事態に陥る。そのきっかけをつくった役者希望の男と共に半ば強引に(それ以外に建築家に道はない何せ身分証がないから)五日間でアメリカを横断することになるというロードムービー
お堅い建築家とお気楽な役者志望の凸凹コンビがおりなす人間ドラマ。明らかに役者志望の方が駄目人間(車の中で大麻いぶして二人でフィーバーするし…)なのだけど、堅苦しく真面目な上に妻の出産間近で神経が張りつめている建築家の方もナーバスな故に色々と余計なことまで言ってしまい、トラブルに巻き込まれる。

観ていて思ったことは、頭の足りないだらしない人間でも(役者志望の方)人間として魅力的な部分があるってこと。バカだけど、心が優しい。ずれていても、素直である。
生きて行く中で、品行方正じゃなくても、人間としての正直さ優しさを持っているということは大切だなぁと感じた。大人になると常識知らずを敬遠する傾向があるけど、凝り固まった考えでは予測できない事態にぶつかることもある。
凸凹コンビの堅物が徐々に心ほぐれるのは、相棒の決して憎めない性格が所以だろう。

トラブルに次から次に巻き込まれて目紛しい展開だけど、美しい映像とその瞬間瞬間に相応しい音楽で観ていて疲れない。
笑って、深刻になって、最後にまた笑う。
対照的な二人だからこそなし得た人間ドラマだと思った。