小説は二月に『黄金を抱いて飛べ』以来読んでいないかも…

最近、めっきりと疲れが抜けるのが遅くなったと感じるわけで。
まぁこんなもんかなぁ…今後はもっと体力が下り坂になるのかなぁ…とは考えるものの、抗っても仕方ないとも思うんです。


そうなると、疲れている自分を奮い立たせようという動きをすることが少なくなりました。
弱っているときは弱っている自分を癒す本を読めばいいんじゃん、と思うようになってからマンガ以外の読書では、小説を読まなくなってエッセイを読むようになったのかな。


そんな中、ここのところハマっているのが芸人の光浦靖子のエッセイです。
一人暮らしをしていた頃にかったこのムック↓の中に光浦靖子のエッセイがあったのです。

一人暮らしの頃は、何せ緊縮財政だったので、本を一冊買うのも真剣勝負。
天神のジュンク堂で、かなり吟味して選んだ本でした。
どの著者のマンガもエッセイも共感することが多かった中、光浦靖子のエッセイは「自分自身が意固地なのか可愛げがあるのか、わからないけど最近自分が好きになった」という印象を受けるエッセイだったので、最近このムックを読み直してみて「ほ〜」と思ったのです。

ちなみにその当時付き合ってた人と別れてすぐに買った本がこれだったのだけど、「失恋でキレイになる」というよりは、「これまでに色々とあって、今は恋人いなくてもいいんじゃない」系の本だったのが今のおひとり様の自分を認めるきっかけになる本だったのかもしれない。


話がそれた。
確かに恋人がいる人生は羨ましい。しかし、それが自分の身の丈に合わないこともあるんだなぁって改めて実感すると、今の自分に響く本が読みたくなるもんです。

傷なめクラブ (幻冬舎文庫)

傷なめクラブ (幻冬舎文庫)

不細工な友情 (幻冬舎文庫)

不細工な友情 (幻冬舎文庫)

ミツウラの鳴らない電話 (文春文庫PLUS)

ミツウラの鳴らない電話 (文春文庫PLUS)

この三冊を読みましたが、いやぁ光浦靖子の可愛げのなさや頑固さに共感しまくるわけです。
そんでもって、可愛げがない割に、恋人は手放しで欲しがるという姿勢。でも現実はうまくいかなくて、アレコレ心配しなくていいことに心配し独り相撲する姿に「そうだよ、そうだよ」と頷かずにはいられないんです。
他の彼氏無しの女の趣味をけなすわりに、自分も同じ道を歩もうとしている姿、それに気付いて一生懸命否定しながら生活する光浦靖子
好きな男にアクションおこしても、自爆するだけ光浦靖子。自爆どころか、女性としてもカウントされない光浦靖子
私自身を重ねて、何度も何度も「は〜」と諦めではなく、安心(?)を感じるという。


「あー、こんな面倒な思考回路、私だけじゃないんだ!」
って安心することが出来る話ばかりです。自分って面倒な思考回路しているんじゃないかな?と不安に思っている、おひとりさまに読んでもらいたいエッセイたちです。