夫婦は偈に難しい

職場のリフレッシュルームでアイスのストロングコーヒーを飲んでいる。

 

この週末は慌ただしかった。

 

Hさんと土曜日に大きな喧嘩をして、Hさんが日曜の早朝に実家に帰った。

 

私はHさんが出て行った後で、母やたまたま実家にいた兄に事の顛末を電話で話した。

それから昼にはお友だちにも会った。

 

兄からは

「夫婦は色々あると。一々親に言うなや。俺んとこも一週間口を聞かないことはままあるぞ。一時の感情で失っていい関係なんか?確かに頭にきたときの感情も事実やけどな」

と言われ、母からは

「親子や兄妹の縁は切れんけど、夫婦は他人。お互い言いたいことは半分にせんと」

と言われた。

 

お昼に会ったお友だちは

「結局いちこちゃんがHさんのことを好きって思う気持ちにHさんが甘えてる部分もあるんだろうね〜。謝らなくていいよ」

と言っていた。

 

 

お友だちが帰る頃にHさんからLINEがきた。

お友だちを見送って、電話をかけたらHさんが死にそうな声を出していた。実家で寂しい想いをしていたらしい。

 

「今から迎えに行くよ」

と言って電車に飛び乗った。

 

そこからHさん実家に帰って、Hさんご両親とも話をする。Hさん父は

「二人とも正論をぶつけ合うから逃げ場がなくなる。二人の正論を第三者の客観的な意見を聞きたくなったら帰ってきなさいよ。今度はケンカせずに二人で同時に帰ってきなさい」

と仰り、Hさん母は

「妻は笑顔で家を明るくするのが努めです」

と仰っていた。

Hさん母の意見には「む?」となったけど、他の家族やお友だちの意見はその通りだと感じた。

 

正論をぶつけ合うのはよくない。

言いたいことは半分にしとかないといけない。

夫婦と言えど、他人。甘え過ぎるな。

 

よーく覚えとかないと。

ついつい忘れて、正しいことを言ったり甘え過ぎたりしてしまう。