悪夢探偵2 レンタルビデオ

松田龍平目当てで借りました。悪夢探偵も既に観ていて、怖い映像はあまりないと鷹をくくっておりました、が。メガネ外したくなるシーンが何度かあったなぁ。結局、世の中で一番怖いのは人間だと思います。怨霊とか心霊現象も勿論怖いけど、最後に鬼となり夜叉になれるのは人間だからねぇ。この映画を昨夜観て、今朝の校内暴力の記事を読んで、何の因果かと思いました。
いじめって容易いもんなぁ。それ、でも原因究明になんないっしょ、自分の憂さ晴らしに人をいじめても、虚しいだけでしょ。
子供は自分の押さえきれない感情のはけ口を言葉に出来ないもんねぇ。それで、人を攻撃して、一時的に満足して。それ、何の解決にもならないから。大人はねぇ、もっと理不尽なこと、いっぱいあるのよ、それを自分の力で解決出来ないけど必死で闘っているのよ。子供がじたばたするのを見ていて、もどかしいと思う反面。甘ったれだと思う。子供だから許されるのか。

辛い気持ちや他人に抱えてもらうには重すぎる事情ってのは、多いに人は持っていると思う。それでも生きているのよ。影山さんもそうであるように。
現代社会を風刺して、それプラスで特殊な事情抱えているけど、無理矢理前向きに生き抜こうとしない主人公に共感しました。暑苦しい自己啓発じゃないあたりが吉。こういういじめが世の中には多々あるのよね。きっと。

それにしても松田龍平が出る映画ってのは、市川実和子がお化けのような役柄じゃないといけないのかと思いました。『昭和歌謡大全集』の時も、実和子さんの役柄可哀想だったような。それで安藤政信は大体死ぬのよね。『ギミーヘブン』のように。
松田龍平は『御法度』以来のファンですが、それにしても爽やかな役柄が少ない。しかし、デビュー時の大根ぶりから最近では味があるなぁと思います。ぶっきらぼうな物言いが良い。