自宅の寝室のベッドに寝そべってBRITAの水を飲んでいる。
目がシパシパ!な土曜日の夜!ですよ。本日はひとりでバスに乗って、天神に行ってきました。KBCシネマで『どうすればよかったか?』を観て、ランチして、お茶して、買い物して帰りました。
『どうすればよかったか?』中々ハードな問題作でした。統合失調症を患った姉と両親の様子を記録した実録映画ですよ。いちこも、統合失調症当事者として、色々と考えさせられる内容だった。これは結論は出ないわな。Hさんにその話をしたら「医療に繋げることやろ」と言っていました。まぁ、それはその通りよねぇ。統合失調症を発症した姉の、両親が医者なのが不味くて、世間体なのかなんなのか、両親は姉を医療に繋げようとしないのですよね。それどころか家に南京錠をかけて、軟禁しているいう。
観ていて非常にイライラしました。姉が可哀想と一言では言い切れないことが、なんとも悲しい。
作品を撮った弟の葛藤も、医療に繋げようとしなかった両親の葛藤もなんでか想像ができる。だけど、相手の葛藤に寄り添っても、心から真に相手の気持ちを慮るなんて、所詮できないんだよなぁとも考える訳で。
相手の気持ちは想像はできても、どこまでも分かち合えない。だからもどかしい。
それぞれにそれぞれの葛藤があっての今だよなぁと考えるほかない。映画が終わるまで、苦しい気持ちと戦ったし、映画が終わっても「救いがない」のひと言だよなぁと思います。
映画のタイトルがそのまま、観終えたときの気持ちですよね。
何かで読んだのですが、優れたノンフィクションは読み終えたときに「なぜなのか」という疑問を投げかけるらしいです。そこで美しく結論づけられるのはノンフィクションとは言い難いらしい。その理屈からすると、この実録映画は優れたノンフィクションなんでしょうね。
考え続けることが大切なのかもしれないなぁ。
KBCシネマは人で溢れかえっていて、みなさん『どうすればよかったか?』を観にきているんだなぁと感心しました。統合失調症当事者っぽい人は見かけなかった。観客は医療従事者なんかなぁ?あー、でも精神科病棟で働いていたら、陽性症状が出ている人は見慣れているか。
観客たちはどんなスタンスで、この映画を観にきたんでしょうね。話題作なのか?
陽性症状がバリバリ出ている姉を観て、普段は統合失調症患者と付き合いのない人はどう思ったのかなぁ。
結論は出ません。問題提起されました。