プールにちらつく女の尊厳

子供の頃と比べて、平泳ぎで25m泳げなくなった自分に驚く今日この頃です。市民プールで水中歩行をするのにも慣れたから、そろそろ泳いでみるか…と思って、初心者コースで泳いだら、途中で苦しくて足をついてしまいました。あれぇ、小学生・中学生の頃はみっちり一時間泳いでもなんともなかったのに。記憶が若過ぎるのか?体力作りの目標が出来た。一度市民プールに行く度に100m泳いで帰ること、(勿論25mを四回に分けて泳ぐ。連続では50mも泳げないから)それを当座の目標にしましょう。


市民プールに行くと、元気なお年寄りが多いなぁとしみじみ思う。市民プール内の付き合いで、仲の良いおばあさん・おじいさんがいて、老後は公の場で、友だちとこんな風な付き合いが出来ればいいなぁと思うこともよくある。

しかし、市民プールにおける老人間の恋愛沙汰は結構めんどうなようだ。ストーカーじいさんがいて困るという、おばあさんが更衣室でしゃべっているのを聞きながら着替えていたのだけど、そのおばあさんが結構したたかなのである。
プールで変につきまとうじいさんがいて困る。声をかけられて気持ち悪い。と大声で話しているのだけど、顔は嬉しそうなので自慢か?といった感じ。まんざらでもなさそうだ。
そしておばあさんの自慢話のは続く。(苦労話をしているような悲壮な顔立ちではなく、活き活きと話しているので、自慢話ということにする)市民プールや市民講座で変なおじいさんにつきまとわれていることを、帰宅してご主人に全部話すそうだ。すると、ご主人が物凄く嫉妬して、自分の行く先々についてくるようになったとのこと。当たり前のような気もする。ご主人、鬱陶しいけど、可愛い。あんなに、これみよがしにモテる話をされたら、心配にもなると思う。おばあさん、天狗になりすぎ。そんなばあさんが最後に言った一言。どこにでもご主人につきまとわれて、ストレスがたまるとのこと。

盗み聞いて(というかイヤでもきこえてくる)色々と考えさせられた。
男女は手玉にとった方の勝ちか?あのおばあさんはしたたかだ。
結論としては女はいくつになっても男の影をちらつかせる人は元気だ。そして、それを追いかけるじいさん達も立派に男なんだなぁと思う。
日本の高齢化社会、元気なとこは元気みたい。
多分、あのおばあさんの方が私より女として現役だと思う。
以前、「女が女じゃなくなる瞬間」という話をドラマで聞いた。「閉経」などという意見の出る中、「雑誌の恋愛運を見なくなったとき」と言った人がいて、ははぁと思った。
恋をする、恋される、が女としての現役ということか。ははぁ。
あのおばあさんは雑誌の恋愛運を見ていないと思うけど、確かに色恋沙汰の現役だろう。年齢じゃなく心意気か、と思うと今後が楽しみなような、そうでもないような…。