カフカ『変身』 福岡市民会館

原作本に中学生の頃、挫折して読むのやめたという作品。
不条理文学、はい、不条理でした。なんなのさ。といったストーリーです。
外国文学はその国その国で趣き違うけど、私はロシア文学が好きだなと思いました。ドイツ、ごめん。


舞台セットは簡略で、音響をうまいこと操って表現していると感じました。
黒が基調の衣装に、照明と音響で、メリハリをつけていた。
なにはともあれ森山未來ですよ。素晴らしい肉体。地面に平行になった棒両サイドに三本ずつ、垂直になった棒四本。それらを組み合わせた、装置の中で、這うように身体を変形させて虫の演技をする。
素晴らしい腹筋。素晴らしい背筋。森山未來の身体能力の高さに目眩がしました。床を這う時の指先までの徹底ぶりには圧巻でした。
結構いい席が取れたので肉眼で指先まで観ることで着ました。
森山未來、虫に成りきっている!!


トーリーは詳しく書きませんが、一言でいうと、森山未來扮するグレゴリーに自分がなったら、やってられないと思いました。


舞台装置、音響、衣装。どれもよかったですが、正直、芝居はしばらくいいやとも考えた。
原作を知っていて、楽しみにしていないと、外国文学の舞台は面白くないみたい。『かもめ』は好きだったけどなぁ。


森山未來ファンとおぼしき人がカーテンコールのときに、花束を持って突撃したせいか、舞台挨拶なかったです。余計なことを…。
他の会場では舞台挨拶あったのでしょうか。
そう言えば、森山未來情熱大陸の時に写メを断る姿が冷たかったとか、そうでなかったとか聞きましたね。
あっさりと袖にはけてしまったので、そこが物足りなかったのかも。