アラサー女子とJR博多駅CITYが出来るまで

うーん、いい休日だとぼんやり思う昼下がり。この季節は気候もよく、今日は特別にうららかな一日だと感じる。今日は私にとっては空っぽの日。空っぽの日とは猫村さんの奉公先の、旦那様が言っていた言葉、簡単にいうと心を安める日のこと。
空っぽの日は、ぼんやり雲のうつりかわりを眺めたり、時折聞こえる小鳥のさえずりを聞きながら過ごすのが良いでしょう。


とは言え、今日はこどもの日。朝からいそいそと近所のお菓子専門店へと行ってきました。目当ては笹の葉にくるまれたちまき。定番商品にして欲しいくらい大好きなちまきは年に一度、今日だけ食べられる。売り切れていては困るから、開店してすぐにお菓子屋さんに行ったわけです。その菓子店は、和菓子も洋菓子もある店なので、お客さんは思い思いに買い物をしている。
けれども私はケーキを買っているおじいさんに向かって心の中で「おいおい今日は和菓子を買ってくんなせぇ」と思ってしまう。

今日の戦利品は以下の通り。

ちまき・柏餅・あんみつ。いつも洋菓子を食べている癖に、和菓子を買うと「ダイエットに良い」と誇らしく思う自分がいる。普段、お菓子を食べない人が思っていただきたい考えである。私が思うにあんみつは寒天を食べているときにダイエッター気分が最高潮となるような気がする。
お気に入りのちまきはこんな姿。

三つではなく五つくらいあってもいいと思う。二つは私が食べて、一つは母が食べる。
夜は湯船に菖蒲の葉を浮かべる。私の両親は季節行事を割と取り入れる考えなのだ。(ひな祭りは毎年、母のちらし寿司とはまぐりのお吸い物を、おひな様のある座敷で家族三人で食べているのだ。一年たりとも欠かしたことがない。兄が家にいた頃は勿論、兄も参加していた)
今日、ちまきを買って帰ってきている途中に幾つかの鯉のぼりを見かけた、日本の風景だなぁ。


昨日、アラサーの友人とカラオケと食事に行ったのだけど、五月の連休の過ごし方として一日は確保したい一人の休日というものがあるよね、と話した。
それは天気のいい日だとよい。普段は掃除しない部分を丁寧に掃除し、ピカピカになった部屋で録りだめしたテレビ番組をみながらゆったり過ごし、夜ゴハンは作り置きの出来る惣菜も作りつつ、そのうちの何品かを磨かれたテーブルに並べて食す、そして22時には寝る支度が全部整っていて、夜の時間は特別何かをするわけでもなく、まったり過ごすという過ごし方。
それで心洗われるのである。
もう二三年前だったら連休の全ての日に、誰かと会う約束なり、出掛ける用事なりを作っていたけれど、今は一人で空っぽの日を作ることで、色んなものがリセットされて明日からまた忙しい毎日を過ごしていこうと思うようになるのだ。
微妙に変化するお年頃だねぇ、若い頃にはなかった発想だねぇと話した。大人の階段を一歩昇った気分、でも悪くない気がする。
そういえば、そのカラオケ友だちといるときに、博多駅のバス停を降りたった瞬間に
「私、博多駅が出来る頃には全うな仕事に就いていると思ってた。」
と打ち明けたら
「私も結婚してると思ってた。まさか工事着工前と寸分違わない生活をしているとは…。」
という返事がかえってきた。そんなもんなのかねぇと笑い合った。これが五年後十年後になったら、私も友人もどんな生活しているのかな。楽しみである。私は実家から出ていられたら、いいなぁ。