この時期の蛤は高くても買わないと!と母は言う

ひな祭りは実家では昨日の夜に行いました。ちなみに今日は兄の家で、姪っ子のひな祭り。私は欠席するんだけどね。

昔、大学のゼミで源氏物語の先生に「この中ひな祭りやっている家まだあるか?」と聞かれて(五人くらいのゼミだった、23歳の時だったかな)、手を挙げたのは私だけだった。何の疑問も無く今まで、ひな祭りはお雛様のある部屋で、母の作ったちらし寿司と蛤のお吸い物を食べていたのだけど、そうしている家って結構少なかったみたい。まぁ娘がハタチ過ぎてもひな祭りしないものなのかな?
「兄達も実家にいる頃は必ず参加して、お雛様の部屋でちらし寿司と蛤のお吸い物を食べてました」
と言ったら、先生が
「お前んちは季節行事をしっかりやってて偉いな、お前が嫁いでもやれよ」
と言われたなぁ。
自分の家では当たり前のことが、しっかりやってて偉いと言われて驚きと喜びだった覚えがある。そういった季節の行事をうちの両親は結構大切にしているんだなと改めて思います。
端午の節句は、菖蒲湯に入るし、冬至は柚風呂に入ります)


私個人の感想としては、お雛様を出すのも一苦労だよなぁと思っていたけれど、母曰く
「私はお雛様買って欲しかったけど、貧乏で買ってもらえなかった。だから、いちこの雛人形を出す時は母さんとっても嬉しい。自分のものみたいに嬉しい。」
だそうです。
なんでも当たり前に買ってもらえる時代の子供だから、その母の気持ちはよく分からなかったけど、娘の誕生をこんなに喜んでくれる人がいたと思うと、気持ちがほっこりなります。
うちのおひな祭りも今年で30回目。早いなー。

私も娘にお雛様を飾ってあげて、ちらし寿司を作る日がくるのかなぁ。
きたとしたら、毎年きちんと祝ってあげたい。