まんじり不機嫌で本を読む

自宅のリビングのソファーに寝そべってパイナップルティーを飲んでいる。

 

本日は歯医者に通院のため、有給休暇を取得ですよ。仕事が終わってから行ける日の予約が2週間先までなかったので、仕方なくおやすみを貰いました。

韓国お菓子を食べてたら、銀歯が取れた。

初めて行く歯医者なのでドチドチ。

Hさんのかかりつけです。いい先生らしい。

 

さて、昨日の仕事が終わったあとから、機嫌が悪くて困っています。鬱っぽくなったり、イライラしたり。

なんとも調子が悪い。Hさんがこういうときに限って正論ばかり言ってくるので辟易する。落ち込んで弱っているときは、そっと寄り添ってほしいなぁと思うが、よくよく思い出したら、私が弱ってるときに、Hさんはいつも正論を言うよな〜。根性論みたいなものを言われる。

もう受け止めてもらえないのは、変わらない事実だから諦めよう。「弱ってるときの正論は辛い」と昨夜の夕食時にHさんに伝えると「いちこさんは俺が弱っているときにアドバイスしてくるじゃないか」と返してきて、ますますこの会話が不毛だなという気分に。

こういうことの積み重ねだよなー。

状況が悪い、状況が。

 

今朝、起きても私が不機嫌なので、Hさんが様子を伺っていた。私もなんで機嫌が悪いのか分からない。疲れているのかな。なにをしても楽しくない。どうしたらいいんだろう。

 

Hさん、いつもより30分早く出勤。

このまま私と一緒にいてもよくないと感じたのだろう。

洗濯物を干して、掃除機をかけて、クイックルをかけた。それでも気分が晴れない。うーむ。

 

家事を終えて、ソファーに寝そべって川上未映子の『愛の夢とか』と僕のマリ『清潔な寝床』を読了。

 

川上未映子の『愛の夢とか』は短編集。今朝、最後の一篇を読み終えた。川上未映子は物語の切り取り方が秀逸で、読んでいると、情景がありありと浮かぶ。特別なような特別じゃないような瞬間がひとつの作品の中に切り取られいて、物語の中の人物の心理描写にはうなるものがある。こういうときは、こう考えるのか〜と感心しながら読む。自分では想像のつかないシチュエーションが細やかに描かれている。結末はいつも朧気で、そのあいまいさがとても良い。夢中で読んで、読み終えた後の読了感がたまらない。こういう物語もありなんだなぁってしみじみ感じた。

 

僕のマリの『清潔な寝床』は日記。僕のマリはネットプリント、同人誌時代からのファン。夢中で読み進める。発達障害とか、生きづらさとかを抱えて生きる著者の気持ちは痛いくらいわかるところと、健気に生きている姿は励ましをもらう。自己憐憫も特になくて、淡々とパートナーとの日々を描いていて、時折ふれられる創作の話が勉強になる。読書家で取り上げられている本を私も読みたい!と思う。最近、私もハマっている安達茉莉子の本のことも折に触れて語っていて、嬉しくなった。文章がとても上手くて、どうやったらこんな文章が書けるんだろうと思う。爽やかで嫌味がない。出てくる食べ物の話がおいしそうで、自炊をきちんとする人なんだなーと思う。

 

今日は歯医者に行ったら、なるべく早めに帰って、家で引き続き本を読もうと思う。今日はインプットの日。機嫌が治ることを願う。